ホームページのセキュリティ対策の重要性について

red padlock on black computer keyboard

朝、いつものようにパソコンを開いて自社のホームページを確認しようとしたら、画面に表示されたのは「このサイトにアクセスできません」というエラーメッセージ。慌てて何度もリロードしても状況は変わらず、顧客からも「ホームページが見られない」という問い合わせが殺到し始める…。

このような状況は決して他人事ではありません。セキュリティ対策が不十分なウェブサイトでは、全国的に突然アクセスできなくなるトラブルが発生しています。

本記事では、ホームページに潜む深刻なセキュリティリスクと、それらから大切なビジネスを守るために必要な対策について、プロの視点から詳しく解説いたします。さらに、自社での対策の限界と、専門業者に依頼することで得られる安心について、具体的な事例を交えながらご紹介していきます。

監修者
平田 遊

株式会社Toyro 代表取締役。2013年から多くの企業HPを制作。自社メディアは月間200万PVを達成。大手IT企業に入社し国内最大規模のサービスに携わる。2022年12月株式会社Toyro創業。

あなたのホームページが狙われている!実際に起こるセキュリティ被害

深刻な経済損失を伴うセキュリティ被害

ホームページへのサイバー攻撃は、想像以上に深刻な経済的損失をもたらします。以下に、実際に発生している被害とその想定損失額をご紹介しましょう。

サイト改ざん・削除による被害では、50万円から200万円程度の損失が発生するケースが報告されています。これには復旧作業費用、失われた売上機会、顧客対応にかかるコストなどが含まれます。

マルウェア感染の場合、30万円から100万円の被害が想定されます。感染したシステムの修復だけでなく、取引先への謝罪対応や信頼回復のための追加施策が必要となることも珍しくありません。

さらに深刻なのが不正アクセス・データ流出で、これらは100万円から500万円という高額な損失につながる可能性があります。個人情報保護法違反による行政処分のリスクも考えると、被害額はさらに膨らむでしょう。

そして最も恐ろしいのがブランドイメージの毀損です。これは金額では計測困難な長期的影響をもたらし、築き上げてきた企業の信頼を一瞬で失墜させる危険性があります。

狙われやすいホームページの特徴

サイバー攻撃の標的になりやすいホームページには、いくつかの共通点があります。

まず、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を使用しているサイトです。WordPressは世界中で広く使われているため、攻撃者にとって効率的なターゲットとなっています。特に、古いバージョンのWordPressや、更新されていないプラグインを使用しているサイトは格好の標的です。

また、管理者権限のパスワードが弱いサイトも狙われやすい傾向にあります。「admin」や「password」といった簡単なパスワードを使用していると、総当たり攻撃によって簡単に突破されてしまいます。

さらに、定期的なバックアップを取っていないサイトは、攻撃を受けた際の復旧が困難になるため、攻撃者にとってより価値の高いターゲットとなります。

なぜセキュリティ対策が必要なのか?放置すると起こる深刻な問題

セキュリティサポートを受けていないサイトの現状

適切なセキュリティ対策を講じていないホームページでは、以下のような深刻な問題が発生しています。

システムが更新されず脆弱性を放置している状態では、新たに発見されたセキュリティホールが修正されないまま放置されます。これは玄関の鍵を壊れたまま使い続けているようなもので、攻撃者にとっては侵入の絶好の機会となります。

ウェブサイト・管理画面に突然アクセス不可の状態になることも頻繁に起こります。これは単なる技術的な不具合ではなく、多くの場合、悪意のある攻撃の結果として発生します。

サイト内容の改ざん・削除は、企業の信頼性に直接的な打撃を与えます。顧客が訪問したホームページに不適切な内容が表示されていたり、重要な情報が削除されていたりすると、企業イメージは大きく損なわれます。

不正な広告やリンクの埋め込みも深刻な問題です。知らないうちに自社のホームページが違法サイトや詐欺サイトへの誘導に利用されると、法的な責任を問われる可能性もあります。

深刻なリスクに繋がる状態

これらの問題は、さらに深刻なリスクへと発展していきます。

ブランドイメージの深刻な毀損は、長年かけて築き上げてきた企業の信頼を一瞬で失わせます。特にBtoB取引においては、セキュリティ管理能力の欠如は致命的な評価の低下につながります。

取引先からの信用失墜も避けられません。セキュリティ事故を起こした企業との取引を見直す企業も多く、既存の契約関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

そして最も直接的な影響として、売上機会の損失があります。ホームページが正常に機能しなければ、新規顧客の獲得はもちろん、既存顧客との取引にも支障をきたします。

プロが実践する!ホームページセキュリティ対策の基本

基本的なセキュリティ対策

効果的なセキュリティ対策は、多層防御の考え方に基づいて実施されます。一つの対策に頼るのではなく、複数の防御策を組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現できます。

SSL証明書の導入と更新は、最も基本的でありながら重要な対策です。SSL証明書により、ユーザーとサーバー間の通信が暗号化され、第三者による盗聴や改ざんを防げます。ただし、証明書には有効期限があるため、定期的な更新作業が必要です。

WordPressとプラグインの定期更新も欠かせません。開発者は新たに発見された脆弱性に対して迅速にアップデートを提供するため、これらを適用することで最新の脅威から身を守れます。しかし、更新作業にはサイトの動作確認も含まれるため、専門的な知識が求められます。

強固なパスワード設定では、英数字と記号を組み合わせた複雑なパスワードの使用が重要です。さらに、二段階認証を導入することで、パスワードが漏洩した場合でも不正ログインを防げます。

定期的なバックアップは、万が一の事態に備えた最後の砦となります。ただし、バックアップデータの保存場所や復旧手順についても十分に検討しておく必要があります。

高度なセキュリティ対策

基本的な対策に加えて、より高度な防御策も重要です。

Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入により、悪意のあるアクセスをリアルタイムで検知・ブロックできます。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの一般的な攻撃手法に対して効果的な防御を提供します。

不審なアクセスの監視では、通常とは異なるアクセスパターンを検知し、早期の対応を可能にします。例えば、短時間に大量のアクセスが発生した場合や、特定の国からの不審なアクセスがあった場合に、自動的にアラートが発信されます。

マルウェアスキャンを定期的に実行することで、既に侵入したマルウェアの早期発見と除去が可能になります。これにより、被害の拡大を最小限に抑えられます。

セキュリティプラグインの最適化設定では、単にプラグインをインストールするだけでなく、サイトの特性に合わせた細かな設定調整が必要です。適切に設定されたセキュリティプラグインは、様々な攻撃手法に対して包括的な防御を提供します。

「自分でできる」には限界がある。プロに任せるべき理由

技術的知識の壁

セキュリティ対策には専門的な技術知識が不可欠です。例えば、WordPressの更新作業では、アップデート後にサイトが正常に動作するかの確認や、不具合が発生した場合の迅速な対処が必要となります。これらの作業には、プログラミングやサーバー管理に関する深い理解が求められます。

また、セキュリティ設定の最適化では、各種設定項目の意味を正確に理解し、サイトの用途に応じて適切に調整する必要があります。間違った設定により、セキュリティが低下したり、サイトの機能に支障をきたしたりする可能性があります。

さらに、新たなセキュリティ脅威は日々発生しており、これらの情報を常にキャッチアップし、対策を講じることは、本業を持つ事業者にとって現実的ではありません。

24時間監視の重要性

サイバー攻撃は24時間365日いつでも発生する可能性があります。特に、業務時間外や休日を狙った攻撃が多く、これらに迅速に対応するためには専門的な監視体制が不可欠です。

自社で対応しようとした場合、夜間や休日にも担当者が対応できる体制を整える必要がありますが、これは現実的ではありません。一方、専門業者であれば、専任のスタッフが交代制で監視を行い、異常を検知した際には即座に対応できます。

緊急時の対応速度

セキュリティインシデントが発生した際の対応速度は、被害の規模を大きく左右します。攻撃を受けてから対処するまでの時間が長いほど、被害は拡大し、復旧にかかる時間とコストも増大します。

専門業者であれば、豊富な経験に基づいて迅速かつ的確な対応が可能です。また、事前に復旧手順が確立されているため、混乱を最小限に抑えながら正常な状態への復旧を図れます。

費用対効果の観点

一見すると、専門業者への依頼は費用がかかるように思えるかもしれません。しかし、セキュリティ事故が発生した場合の損失額を考慮すると、予防的な対策にかかる費用は十分に合理的な投資といえます。

前述の通り、セキュリティ被害による損失は数十万円から数百万円に及ぶ可能性があります。一方、専門業者による継続的なセキュリティサポートは、月額数万円程度で受けられます。この費用対効果を考えれば、専門業者への依頼が賢明な選択であることは明らかでしょう。

月間数千万PVの実績!Toyroが提供する安心のセキュリティ対策

豊富な実績に基づく信頼性

株式会社Toyroでは、月間数千万PVを誇る大規模メディアプラットフォームの運営実績があります。これは単なる数字ではなく、高度なセキュリティ対策と安定した運用技術の証明です。大規模サイトの運営には、膨大なアクセスに耐えるインフラ設計と、常に狙われる攻撃に対する強固な防御体制が必要となります。

この実績により培われたノウハウを、中小企業のホームページ運営にも活用することで、企業規模に関わらず高水準のセキュリティ対策を提供できます。

包括的なセキュリティチェック体制

Toyroでは、すべてのウェブサイトに対して約25項目の包括的なセキュリティチェックを実施しています。これらのチェック項目は、ログインセキュリティ、サーバー環境、WordPress本体・プラグインなど、全9カテゴリーにわたって構成されています。

例えば、管理者ユーザー名が「admin」以外であるかの確認、強力なパスワードの使用状況、ログイン試行回数の制限設定など、細部にわたってセキュリティ状況を点検します。この徹底的なチェックにより、潜在的な脅威を事前に発見し、適切な対策を講じることができます。

万全のバックアップ体制

データの保護において、Toyroでは二重のバックアップ体制を採用しています。サーバー内での自動バックアップに加えて、外部クラウドサービスへのバックアップも併用することで、万が一の災害やサーバー障害に対しても確実にデータを保護します。

定期的な自動バックアップの実行により、常に最新の状態でのデータ保護を実現し、緊急時には迅速な復旧対応が可能です。また、バックアップデータの整合性確認も定期的に行うため、いざという時に「復旧できない」といった事態を防げます。

充実したサポート体制

技術的な専門知識を持たない方でも安心してご利用いただけるよう、Toyroでは充実したサポート体制を整えています。

チャットツールを活用した迅速な質問対応により、平日営業時間内であればリアルタイムでのサポートを受けられます。また、月5ヶ所までの軽微な修正(文言変更、画像差し替え等)にも対応しており、日常的な運用における小さな変更も安心してお任せいただけます。

さらに、定期的な保守対応報告として、バックアップやバージョンアップの実施結果、問い合わせフォームの送信テストの結果などを毎月ご報告いたします。これにより、サイトの健全性を常に把握していただけます。

技術的なトラブルが発生した際にも、豊富な経験を持つ専門スタッフが迅速に対応いたします。その他、Webに関するご相談についても、いつでもお気軽にご連絡いただける体制を整えています。

ホームページのセキュリティは「備えあれば憂いなし」

ここまでご紹介してきた通り、ホームページのセキュリティ対策は、現代のビジネスにおいて避けて通れない重要な課題です。サイバー攻撃の手法は日々巧妙化しており、「うちは大企業じゃないから狙われない」という考えは大変危険といえるでしょう。

むしろ、セキュリティ対策が不十分な中小企業のサイトこそが、攻撃者にとって格好のターゲットとなっているのが現状です。しかし、適切な対策を講じることで、これらのリスクから大切なビジネスを守ることができます。

セキュリティ対策は「備えあれば憂いなし」の典型例です。事故が起こってから対応するのではなく、事前に十分な対策を講じておくことで、安心してビジネスに集中できる環境を整えられます。

専門的な知識と経験を持つプロフェッショナルに任せることで、最新の脅威に対しても適切な防御体制を維持できます。また、万が一の事態が発生した際にも、迅速かつ的確な対応により、被害を最小限に抑えることが可能です。

あなたの大切なホームページとビジネスを守るために、今すぐ適切なセキュリティ対策の検討を始めてみませんか。株式会社Toyroでは、お客様のビジネスに最適なセキュリティ対策をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

あわせて読みたい
ご相談・お問い合わせ お仕事のご依頼やご質問などお気軽にお問い合わせください。 内容を確認後、担当者よりご連絡させていただきます。また、お客さまのご利用環境、もしくは迷惑メール対策...